レディオヘッド : カーク・ハメットの部屋

カーク・ハメットの趣味全開のページを作ってみた。fearfestevil_title.png



カーク・ハメットやメタリカのなかに音楽的な影響は見受けにくいが、カーク・ハメットが選ぶ2000年代ベストアルバム25の1位に『Kid A』を挙げており、新作や動向もチェックしているようだ。音楽面でもビジネス面でも実験的な試みをしているバンドのひとつ。

オックスフォード郊外の男子全寮制パブリックスクールでトム・ヨーク、ジョニー・グリーンウッド、エド・オブライエン、コリン・グリーンウッド、フィル・セルウェイのメンバー5人が出会う。1985年頃、前身バンドOn A Fridayを結成。結成当時は高校生で毎週金曜日に練習していたことからその名がつけられた。大学卒業を契機にバンド活動を本格化。英EMI傘下のレーベル、パーロフォンとのメジャー契約を機にトーキング・ヘッズのアルバム『True Stories』の収録曲「Radio Head」にちなみ現在の名前に改名した。

1992年、EP『Drill』（日本未発売）でレコードデビュー。翌93年、デビューアルバム『パブロ・ハニー』をリリース。シングル曲「Creep」が世界的にヒットするも後のシングルが続かず、日本での評価も上がらぬままだった。1995年、『ザ・ベンズ』を発表。ギターサウンド中心ながらサンプリングやマイナーコードの使用など後のレディオヘッドの音楽的要素も垣間見える、この2ndアルバムで人気を不動のものとする。

この頃より、ロックから離れた音楽に取り組み、メンバーそれぞれが様々な楽器を使い始めた。そうした実験的なサウンドが結実したのが大出世作となった『OK コンピューター』である。今作でUK初登場1位を獲得し、世界的に知られるバンドとなった。しかしその反面、インタビューや長期に渡るツアーでメンバーは疲労困憊。ひどい鬱状態に陥ったトム・ヨークいわく「人生で最悪の時期」を迎えてしまう。

次回作へ向けたセッションと話し合いの末「解散しない」決定がなされると、プロデューサーのナイジェル・ゴッドリッチとともにこれまでの方法論を捨ててボーカル・歌詞・ギターサウンドを分解し、再構成した『キッドA』を難産の末にリリース。プロモーションを最小限に抑えたことで関係者から「商業的自殺行為」と呼ばれたが、全英・全米で1位を獲得する。さらに創作過程での余剰トラックを元に『アムニージアック』を発表。一転してシングルやPVを含めたプロモーションを完備させた今作でも成功を収める。

2003年発表の『ヘイル・トゥ・ザ・シーフ』ではこれまでのサウンドを踏まえたうえで初期のバンドサウンドに立ち返り、これを最後にEMIと契約を終了する。そこからトム・ヨークのソロ作などメンバー個々の活動が目立つようになるが、2007年公式ブログにて突如『イン・レインボウズ』を発表。期間限定サイトから購入者が代金を決め、MP3でダウンロード販売する手法が話題を呼んだ。（後に通常のCD含め、さまざまなフォーマットでも発売される。）さらに2011年、『ザ・キング・オブ・リムス』を公式サイトで突如発表。値段は決められていたものの、ダウンロード販売含めた先行予約を行った。それからもTwitterと連動した実験的企画を行うなど音楽以外でも新たな手法を発信し続けている。

『Pablo Honey』

1993年
Pablo HoneyPablo Honey

01. You
02. Creep
03. How Do You?
04. Stop Whispering
05. Thinking About You
06. Anyone Can Play Guitar
07. Ripcord
08. Vegetable
09. Prove Yourself
10. I Can't
11. Lurgee
12. Blow Out

『The Bends』

1995年
The BendsThe Bends

01. Planet Telex
02. The Bends
03. High and Dry
04. Fake Plastic Trees
05. Bones
06. (Nice Dream)
07. Just
08. My Iron Lung
09. Bullet Proof.. I Wish I Was
10. Black Star
11. Sulk
12. Street Spirit (Fade Out)

『OK Computer』

1997年
OK ComputerOK Computer

01. Airbag
02. Paranoid Android
03. Subterranean Homesick Alien
04. Exit Music (For a Film)
05. Let Down
06. Karma Police
07. Fitter Happier
08. Electioneering
09. Climbing Up the Walls
10. No Surprises
11. Lucky
12. The Tourist

『Kid A』

2000年
Kid AKid A

01. Everything in Its Right Place
02. Kid A
03. The National Anthem
04. How to Disappear Completely
05. Treefingers
06. Optimistic
07. In Limbo
08. Idioteque
09. Morning Bell
10. Motion Picture Soundtrack

『Amnesiac』

2001年
AmnesiacAmnesiac

01. Packt Like Sardines in a Crushd Tin Box
02. Pyramid Song
03. Pulk/Pull Revolving Doors
04. You and Whose Army?
05. I Might Be Wrong
06. Knives Out
07. Morning Bell/Amnesiac
08. Dollars and Cents
09. Hunting Bears
10. Like Spinning Plates
11. Life in a Glasshouse

『Hail to the Thief』

2003年
Hail to the ThiefHail to the Thief

01. 2 + 2 = 5
02. Sit down. Stand up
03. Sail to the Moon
04. Backdrifts
05. Go to Sleep
06. Where I End and You Begin
07. We suck Young Blood
08. The Gloaming
09. There there
10. I will
11. A Punchup at a Wedding
12. Myxomatosis
13. Scatterbrain
14. A Wolf at the Door

『In Rainbows』

2007年
In RainbowsIn Rainbows

01. 15 Step
02. Bodysnatchers
03. Nude
04. Weird Fishes/Arpeggi
05. All I Need
06. Faust Arp
07. Reckoner
08. House of Cards
09. Jigsaw Falling into Place
10. Videotape

『The King Of Limbs』

2011年
The King Of LimbsThe King Of Limbs

01. Bloom
02. Morning Mr Magpie
03. Little by Little
04. Feral
05. Lotus Flower
06. Codex
07. Give Up The Ghost
08. Separator

Creep