レッド・ツェッペリン : カーク・ハメットの部屋

カーク・ハメットの趣味全開のページを作ってみた。fearfestevil_title.png



ブルースをロックに昇華させたレッド・ツェッペリンはカークにとって外せないバンドのひとつ。メタリカとしてもファンクラブのみに発売された『The Garage Remains The Same』のジャケットが『The Song Remains The Same』を模したり、ツェッペリンに扮したパフォーマンスを行うなど楽曲以外でも影響がうかがい知れる。

1968年、ジミー・ペイジ(g)が在籍していたヤードバーズからキース・レルフ(vo)、ジム・マッカーティ(ds)が脱退し、バンド続行のためにメンバー探しを行ったことから始まる。バンド・オブ・ジョイにいたロバート・プラント(vo)、プラントの紹介でジョン・ボーナム(ds)、スタジオで顔なじみだったジョン・ポール・ジョーンズ(b)が加入し、ニュー・ヤードバーズを名乗りヤードバーズの残りのツアー契約をこなした。ペイジとマネージャー、ピーター・グラント共同出資の元、録音したアルバム音源をもって渡米し、レッド・ツェッペリンとしてアトランティックと契約を結ぶ。デビュー前に行ったツアーで評判を呼んだツェッペリンはバンド名を冠したデビューアルバムから全米10位、全英6位とチャートを賑わした。

続く『レッド・ツェッペリンII』で英米ともに1位を獲得し、トップ・バンドの座を確立すると、『レッド・ツェッペリンIII』ではアコースティックサウンドを取り入れるなど音楽性の幅を広げていく。1971年には色あせない名盤として語り継がれる彼らの代表作、『レッド・ツェッペリンIV』をリリース。発売前には初来日公演を行い、「天国への階段」を含むこのアルバムは世界中で大ヒットとなる。またこの頃にはグルーピーとの乱痴気騒ぎや蛮行が虚実相半ば、都市伝説のように伝わることとなる。

バンド史上初めてタイトルらしいタイトルがつけられた5作目、『聖なる館』ではHR/HMの枠にとらわれず、アコースティック楽器に加えファンク/オールディーズ/レゲエ/ドゥーワップといった要素を取り入れながらもツェッペリン・サウンドとして昇華させた。73年にはライヴ盤のリクエストに応えた『狂熱のライヴ』の制作にも取り組み、さらに新録に加えファーストから前作までの音源をまとめた2枚組『フィジカル・グラフィティ』を制作。制作にかかった肉体的な労力をタイトルに込めたとペイジが語ったとされるとおり、多忙な年となった。ついで76年には後期の傑作とされる『プレゼンス』を発表。これまで音楽的要素を広げてきたツェッペリンが改めて全楽曲ギター、ベース、ドラムで構成されるアルバムを作ったことは意義深い。

しかし、77年にはプラントの長男の病死によりバンド活動が停滞。79年にようやく『イン・スルー・ジ・アウト・ゼア』をリリース。前作はペイジが推し進めたが、今作ではジョーンズが主導的な役割を果たした。6種類のジャケットなどに加え、シンセサイザーの導入など新たな試みが見られた今作はセールス的にも活況を呈した。80年にはヨーロッパ・ツアーが予定されていたが、9月24日にボーナムが飲酒による窒息死を遂げ、バンドは終局を迎えることとなる。契約完了のため、ジミー・ペイジのプロデュースにより、これまでのアウトテイクを集めた『最終楽章(コーダ)』を発表。事実上のボーナム追悼盤となった今作でバンドは正式に解散する。

再編成による復活を望む声も高いが、2007年12月10日に行われたアトランティックの創始者アーメット・アーティガンの追悼コンサートでボーナムの息子、ジェイソン・ボーナムが参加する形で復活を果たして以来、再結成は行われておらず、プラントは将来のツェッペリンの復活を明確に否定している。

01. Good Times Bad Times
02. Babe I'm Gonna Leave You
03. You Shook Me
04. Dazed and Confused
05. Your Time Is Gonna Come
06. Black Mountain Side
07. Communication Breakdown
08. I Can't Quit You Baby
09. How Many More Times

01. Whole Lotta Love
02. What Is and What Should Never Be
03. The Lemon Song
04. Thank You
05. Heartbreaker
06. Living Loving Maid (She's Just a Woman)
07. Ramble On
08. Moby Dick
09. Bring It On Home

01. Immigrant Song
02. Friends
03. Celebration Day
04. Since I've Been Loving You
05. Out on the Tiles
06. Gallows Pole
07. Tangerine
08. That's the Way
09. Bron-Y-Aur Stomp
10. Hats Off to (Roy) Harper

01. Black Dog
02. Rock and Roll
03. The Battle of Evermore
04. Stairway to Heaven
05. Misty Mountain Hop
06. Four Sticks
07. Going to California
08. When the Levee Breaks

01. The Song Remains the Same
02. The Rain Song
03. Over the Hills and Far Away
04. The Crunge
05. Dancing Days
06. D'yer Mak'er
07. No Quarter
08. The Ocean

■DISC 1
01. Custard Pie
02. The Rover
03. In My Time of Dying
04. Houses of the Holy
05. Trampled Under Foot
06. Kashmir

■DISC 2
01. In the Light
02. Bron-Yr-Aur
03. Down by the Seaside
04. Ten Years Gone
05. Night Flight
06. The Wanton Song
07. Boogie with Stu
08. Black Country Woman
09. Sick Again

1976年
PresensePresense

01. Achilles Last Stand
02. For Your Life
03. Royal Orleans
04. Nobody's Fault but Mine
05. Candy Store Rock
06. Hots On for Nowhere
07. Tea for One

01. In the Evening
02. South Bound Saurez
03. Fool in the Rain
04. Hot Dog
05. Carouselambra
06. All My Love
07. I'm Gonna Crawl

1982年
CodaCoda

01. We're Gonna Groove (Live)
02. Poor Tom
03. I Can't Quit You Baby (Live) (Edit)
04. Walter's Walk
05. Ozone Baby
06. Darlene
07. Bonzo's Montreux
08. Wearing and Tearing

Stairway to Heaven