ジョン・コルトレーン : カーク・ハメットの部屋

カーク・ハメットの趣味全開のページを作ってみた。fearfestevil_title.png



マイルス・デイヴィスと並び称される20世紀ジャズの巨匠。愛称はトレーン。カーク・ハメットにとってコルトレーンはたゆみない修練により才能を開花させた真摯な姿勢や、音階・フレーズに対するイメージの膨らませ方などに影響をもたらしたのではないかと思われる。

1926年9月23日、アメリカはノースカロライナ州に生まれる。初めての自分の楽器は母親が買ったアルト・サックスだった。オースティン音楽学校で理論を学んだ後、フィラデルフィアで演奏活動をスタート。ディジー・ガレスピー、ジョニー・ホッジスなどのバンドを転々とするなか、1948年から49年にかけての冬にテナー・サックスに本格的に転向する。1955年、共演経験もあったマイルス・デイヴィスのグループに参加。ジャズ界のスターに起用されたことで一躍名前を知られるようになり、レコーディング機会も増える一方、批評家からは厳しい洗礼を浴びることとなる。

1957年4月、深酒によるステージ上の振る舞いによりマイルスバンドを解雇される。その後、ドラッグ、アルコールの悪習を断ったトレーンは初のリーダーアルバム『コルトレーン』の吹き込みを行う。同年初夏、セロニアス・モンクのカルテットに参加。ここでモンクから多くの音楽理論を学ぶとともに音楽的修養に励み、ライブハウス「ファイヴ・スポット」での出演は夏から年末まで延長されるほど好評を博す。突如として人気テナー奏者となったトレーンは同年9月『ブルー・トレイン』を発表する。モンクのカルテットのクラブ出演が終わるとすぐにマイルスバンドに復帰。この時期のトレーンの奏法は音を敷き詰めたスタイルから『ソウルトレーン』のライナーノーツで「シーツ・オブ・サウンド」と形容された。

1959年にはジャズ界の金字塔『カインド・オブ・ブルー』の収録に参加。アトランティック・レコードに移籍後、『ジャイアント・ステップス』を発表する。この頃より自作の曲を中心に演奏するようになる。1960年にはマイルスバンドを脱退。マッコイ・タイナー、エルヴィン・ジョーンズらと自らのバンドを組み、ソプラノ・サックスで臨んだ代表作『マイ・フェイヴァリット・シングス』を発表する。またエリック・ドルフィーを加えての大型ブラスセクションにも挑戦している。

マッコイ、エルヴィンにジミー・ギャリソンを加えた「黄金カルテット」の音楽を確立する一方、『バラード』『ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン』といった企画盤も精力的に取り組む。そして1964年、後期代表作『至上の愛』を発表する。さらに晩年はフリージャズに転向し、自分の音楽を追い求める姿勢が止むことはなかった。1967年、肝臓ガンにて死去。

多作のため、抜粋してご紹介。

1957年
Blue TrainBlue Train

01. Blue Train
02. Moment's Notice
03. Locomotion
04. I'm Old Fashioned
05. Lazy Bird

1958年
SoultraneSoultrane

01. Good Bait
02. I Want To Talk About You
03. You Say You Care
04. Theme For Ernie
05. Russian Lullaby

1960年
Giant StepsGiant Steps

01. Giant Steps
02. Cousin Mary
03. Countdown
04. Spiral
05. Syeeda's Song Flute
06. Naima
07. Mr. P.C.
08. Giant Steps
09. Naima
10. Cousin Mary
11. Countdown
12. Syeeda's Song Flute
13. Giant Steps
14. Naima
15. Giant Steps

01. My Favorite Things
02. Everytime We Say Goodbye
03. Summertime
04. But Not For Me

1961年
Ole! ColtraneOle! Coltrane

01. Ole
02. Dahomey Dance
03. Aisha
04. To Her Ladyship

1962年
BalladsBallads

01. Say It (Over and Over Again)
02. You Don't Know What Love Is
03. Too Young to Go Steady
04. All or Nothing at All
05. I Wish I Knew
06. What's New?
07. It's Easy to Remember
08. Nancy (With the Laughing Face)

01. They Say It's Wonderful
02. Dedicated to You
03. My One and Only Love
04. Lush Life
05. You Are Too Beautiful
06. Autumn Serenade

1965年
A Love SupremeA Love Supreme

01. Part 1–Acknowledgement
02. Part 2–Resolution
03. Part 3–Pursuance
04. Part 4–Psalm

My Favorite Things